婚活サイトと知らないおっさん②
最寄駅到着。
知り合いから教えてもらったバーに行ってみたくて、帰ってきたけど
なんせポテトサラダとピザ数切れしか食べてないので腹が減っていた。
バーの前になぜかシメてきなかんじで中華屋さんへ
とりあえず、レモンサワーで一息。チャーハンを注文。
鍋を振る店主の姿を激写して友人にバシバシ送りつけつつ、美味しいチャーハンをいただいた。
そしてバーに向かって歩いていたが、すぐに見つけられずウロウロ。。。
ウロウロ。。
「おっ一緒に⤵︎飲みましょう⤴︎」
すごく、なまった話し方で急に色黒の白いメガネをかけたおっさんが目の前に現れた。
※矢印はなまった感じを再現
「僕⤴︎奢りますんで⤵︎いきましょうよ⤴︎怪しいものじゃないですよ⤴︎」
バッと保険証を取り出し見せつけてきた。
シラフならシカトなのだが、なんだかその時は飲んでたしまあいいやと思い、目的のバーがあると伝えると、ついてきた。
無事バーを見つけて入ると、とても感じのいいマスターと店員さんが迎えてくれた。
マスターがいい人とあらかじめきいていたので、お話がしたくていきたかったのもあるのだが
そうだ。おっさんがついてきたんだった。
カウンターでおっさんいきなりカバンからごそごそ。。二つ折りの紙を取り出す。
婚活パーティーで使用したであろうプロフィールカードだった。
「これ⤵︎見てもらえれば僕のことわかるでしょう⤴︎」
斬新な自己紹介。でも使い回しあかんやろ。
あんまり覚えてないけど、45歳、青森出身、好きな食べ物ランキングという項目で1位にどでかく
焼肉!!!
と書いてあった。でかく書いても普通やな。
そしておっさんの恋愛歴から話がスタート。同棲してただの滑ったの転んだの。
わたしの目的はおっさんの話を聞くことではないのに永遠とおっさんの歴史を聞かされ続けた。
わたしが仕事について悩んでるという話をしたら
「仕事のこと考えすぎや⤴︎真面目か⤵︎そもそも仕事楽しんでないのが〜〜〜⤴︎⤵︎⤴︎⤵︎」
としまいには説教。
おっさんがお手洗いに席を立った際には
「大丈夫ですか??」と
マスターに心配される始末。
「せっかくマスターと話したくてきたのに、、次はひとりでこようと思いま…」
おっさん帰還。
そしておっさんは後半にまた自分の話をしはじめたのだが、某動画サイトで自分がちょっとした有名人だと言う。
「いいイメージないんだけどね⤴︎」といいつつも自分で検索してスマホを見せてくる。
検索結果は、
【(おっさんの名前)淫行事件】
というタイトルが多々。
なんでこんなイメージダウンなもの見せてくるんや。
わたしはおっさんがわからなかった。
内容的には自宅で女子高生に無理やり迫ったというかんじ。
いやいやキモい人だったんやおっさん!!
と思い、サーーッと酔いも覚め
ゆっくりできないままバーを出て足早に解散。
ラインを強制的に交換させられたが、即ブロックした。
振り回されてばかりの夜だった。
今度ゆっくりひとりでバーに行こう。
終